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永井氏もゼーガル夫妻もまた指摘するように、HIVは、生物兵器としては完全に失敗作であったと思われる。フォート・デトリックが刑務所の受刑者を使って生体実験を行ったことは想像に難くないが、予想外にもエイズが発症するまでの潜伏期間は非常に長く、それゆえに「効力なし」とうかつにも即断され、刑期短縮を交換条件にモルモットとなった受刑者たち(キャリア)をそのまま出所させてしまった。
おそらくそのなかには同性愛者もかなり存在したであろうが、時すでに遅く1979年、最初のエイズ患者がニューヨークで発見されることとなったのである。
ちなみにアフリカで最初のエイズ患者が発見されたのは1983年のことだった。当初語られた(そして今も多くの人びとがそう思い込んでいる)、エイズはアフリカミドリザルのレトロウイルスが人に感染し、中央アフリカから世界中に拡がっていったのだという"エイズ=中央アフリカ起源説"は、よって何の信憑性もない。
では、なぜエイズの発生起源が中央アフリカで、その原因がアフリカミドリザルからの感染だのアフリカ古来の風土病だのと、何の根拠もないまま世間一般に流布されていったのだろうか?
それをこの本ではこう指摘する、つまりエイズ=中央アフリカ起源説といったおよそ根も葉もない"作り話"は、きわめて人種差別に根づいたデッチ上げであり、HIVの「生物兵器」としての製造と偶発的な実験室からの漏出という本当の真相から一般の人びとの注意をそらさせ、責任の所在を覆い隠すために喧伝された、世論操作によるペンタゴンのデマゴギーであったと。
引用:日本を守るのに右も左もない
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