チンコが２本生えてる？陰茎重複症という希少な病気とは

陰茎重複症、聞きなれない言葉です。「重複」の２文字の通り、「ペニスが二つついている」みたいな印象を与えられます。ということは、おしっこはどうなるのか、アレするときは二つ勃つのかなど、ゲスの勘ぐりをしてしまいます。それから、日常生活はどうなっているのか。気になる情報をさっそく調べてみました。

陰茎重複症とはどういうものなか

陰茎重複症は、『いんけいちょうふくしょう』と、読みます。その名の通り、陰茎、ペニスが二つ以上股間に付いている状態のことです。医学的には、極めてまれな「障害」と言われています。

どれぐらい、まれなのかというと、アメリカの調査では、550万人に一人の割合で発生しているそうです。股間に一本しかついていないものが2本あると相当違和感を感じます。ＡＶに出演している男優さんもいるみたいで、その方は重宝しているようです。

さて、陰茎重複症は、二つ以上の陰茎が股間についているものですが、同じ大きさで隣り合っているとばかりは限りません。どちらか片方が大きいものもあります。そればかりか、上下になっている事例もあります。それから、男性の場合は、大いに気になる疑問があります。それは、睾丸です。陰茎が複数あるので、睾丸は何個付くのか、これも気になります。なんとなくですが、普通の感情では、陰茎一本につき睾丸が2個のセットと思いがちです。しかし、実際は、「陰茎一本につき睾丸２個」のセットにはなるとは限りません。だから、陰茎２本の場合、睾丸は４個という計算にはならないようですね。

さて、それでは、なぜ、陰茎重複症が発生するのでしょう。陰茎重複症になる原因は、実際には、はっきりわかっていません。陰茎重複症は先天性の遺伝的な病気と言われ、複数の陰茎が股間についている状態で生まれてきます。つまり、お母さんのおなかの中で育っていく途中で、何らかの影響で発生してしてしまうんですね。通常は片方を切ってしまうそうですが、手術は意外に難しいようです。詳しくは後述します。

陰茎重複症のデメリット

陰茎重複症については、当然ですが、デメリットの方が多くなっています。まず気になるのは、おしっこのときです。二つから出てきてしまっては小便器が水浸しになりそうです。

実際には、どのようにおしっこが出るのかと言いますと、「何でもあり」的な状態です。つまり、片方からしか出なかったり、二本から出たりする場合があります。しかも会陰部分から出る場合もあります。こうなると手術してきちんとおしっこができるようにするしかありません。

それから、子供のうちは、おしっこをどうするかが一番の悩みになりますが、大人になるとアッチの心配があります。これは、ちょっと不謹慎かもしれませんが、デメリットなのか、メリットなのか第三者的な立場からは迷ってしまいそうです。

実際に、陰茎重複症の方はどうなっているのかというと、生殖機能はきちんと持っています。つまり射精できるということですね。ただし、これもおしっこと同じで、どちらから出すのかは、コントロールが難しいようです。しかし、最も気になるのは合併症です。

陰茎重複症とほかの病気の合併症

陰茎重複症は、見た目がびっくりするということだけでは実はありません。つまり、陰茎重複症にかかるとそのデメリットは陰茎にだけ現れるのではなく、その他の内臓や、脊椎なども影響を受けていることが多いのです。最悪の場合、感染症で死に至ることもあります。

例として挙げると、二分脊椎症があります。これは、どういうものかと言いますと、お母さんから生まれたときに脊椎がきちんと形成されていない症状のことを言います。二分脊椎症にかかってしまうと、下半身の機能が損なわれてしまいます。歩けない状態です。排せつもできないことがあります。

それから、もっと怖い症状としては、水頭症があります。ほぼ半数以上の赤ちゃんが、水頭症になるといわれています。この水頭症はどういうものかというと、脳の中に水が溜まってしまう症状です。脳みそは、通常、脳脊髄液というもので、満たされています。これは、脳漿（のうしょう）ともいわれています。

水頭症の場合は、この脳脊髄液が頭にいっぱいたまってしまう症状のことを言います。見た目には頭が異常に大きくなります。そして、その分、脳みそが圧迫されて、いろんな症状が出てしまいます。たとえば、頭痛、ケイレン、吐き気、呼吸停止などです。

陰茎重複症に治療方法はあるのか

さて、それでは、この陰茎重複症には治療方法はあるのでしょうか。残念ながら、治療方法というものは、まだ発見されていません。その理由は、やはり、発生率が少なく、その分、研究の方も進めることが困難だからです。なんといっても、550万人に一人の発生率です。

これに対して、治療方法はありませんが対処方法があります。それは、手術です。片方を切除して一本にしたり、二本を一本に接合する手術もあります。しかし、陰茎重複症の手術はそう簡単なものではありません。陰茎には睾丸のほかに、膀胱が付いています。この扱いが大変なようです。

ケース・バイ・ケースで、対応するため、手術は数時間に及ぶ場合があります。主に下半身が健常者と構造が違ってくるので、たとえば、肛門がない場合には人工肛門を付ける手術も併用されます。中には手術をして健常者と同じように生活ができている人もいます。

陰茎重複症の米国人男性の日常とは

この方の場合は、水頭症などの合併症がなく、いわゆる普通に育ってきました。もちろん、股間には二本のペニスを持っています。当初、彼は、陰茎重複症のためにネガティブで悩み苦しんでいました。

しかし、家族の理解が彼を支えました。家族からは、陰茎重複症で二本のペニスを持っていることを、「個性」と言われました。それが心の大きな支えになり、本を出すまでにポジティブな性格に変身しました。

最後に、一番気になる性生活ですが、すごく充実していたようです。このアメリカ人の方はバイセクシャルでした。もちろん、相手の方が喜ぶばかりではなく、怖がって途中で逃げてしまったり、笑われてしまったこともあったそうです。

それでも、射精を時間差で行うことや同時に発射するという、普通の男性にはできないテクニックを持っているらしく、これまでに経験を持った男女は、約1,000人と告白しています。そうなるとＡＶへの出演も考えたことがあるのではないのかと疑ってしまいます。実は、考えたことはあったと答えています。しかし、お金に困っていないのと、一発屋で終わってしまうと思い、ＡＶ出演はやめたそうです。

さて、いかがでしたでしょうか。デメリットばかリの陰茎重複症は、極めてレアなニュースです。実際に出会うことはなかなかないでしょう。もしも、今夜の相手が陰茎重複症の方だとしても、決して慌てないでくださいね。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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