クンニで感染する性病とは?感染リスクのある病気と対処法をチェックしよう

クンニで感染する性病とは?感染リスクのある病気と対処法をチェックしよう

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この記事を書いた人
テクニックで愛される
ピースフルえりこ
大人の恋愛小説や映画に刺激され、実生活でもスリルと興奮を求める女子ライター。元々は小説家志望でネタ探しも兼ねて自分でいろんな恋愛やセックスを試してましたが、その経験はpanpanのコラム記事で活かされることに。最近は妄想を膨らませる一人エッチにもはまっており、女性向けラブグッズのレビュー記事も書いています。赤裸々な私の本音を届けます。
「クンニしてから喉が痛い気がする」「もしかしてコレが性病?」と、夜も眠れぬ不安な日々を過ごしていませんか。

実はクンニでも性病に感染する恐れがあり、国内で感染する可能性がある性病だけで、10種類以上もあります。

そこで今回は、クンニで感染する性病について詳細にまとめました。

クンニの予防方法や性病検査の手段についてもまとめたので、最後まで読むと性病について理解が深められ、正しい対処ができるでしょう。




接触感染する性病にかかりやすいクンニ

クンニ 性病
クンニはクンニリングスの略称で、女性器を舐める行為を指します。クリトリスや膣口の他に、大陰唇やその周辺を舐める行為もクンニです。

男性側が主に感染するのは、「咽頭淋菌」「咽頭クラミジア」「咽頭マイコプラズマ」など、喉に主に症状がでる性病です。また咽頭への症状以外にも、「HIV」や「B型肝炎」も引き起こします。

女性側が主に感染するのは、「淋菌」「クラミジア」「性器ヘルペス」などで、男性と同じ「HIV」「梅毒」も感染可能性はあります。

口から流血していると血液感染する性病になるリスクがありますが、基本的には粘膜同士の接触による接触感染が主な感染経路です。口から性器に感染するケースと、性器から口に感染するケースがあります。


クンニで感染する可能性のある性病

次はクンニで感染する可能性のある性病を、詳細にご紹介します。リスクはどちら側にあるのか、病原体は何か、潜伏期間はどれくらいかなどをまとめました。

気になっている症状があるなら、性病の症状とどの程度合致するのか、ひとつひとつ確認してみましょう。


①咽頭淋菌

リスク クンニする側(男性)
病原体 淋菌
潜伏期間 2~7日
感染経路 接触感染:フェラ・クンニ・キスなど
治療方法 点滴

咽頭淋菌はクンニやフェラのオーラルセックスや、キスで感染する性病です。無症状のケースも多いですが、喉の痛みや腫れなど風邪らしい症状が出ます。

病原体は淋菌ですが、この菌は非常に外界の刺激に弱いです。例えば日光や乾燥、気温の変化、消毒剤ですぐに死滅します。体温があまり変化しない人間の湿った粘膜は、淋菌が生存しやすい環境です。

治療方法は点滴になり、抗生剤をうつ治療法になるでしょう。30分程度の点滴で、95%の有効性があります。


②咽頭クラミジア

リスク クンニする側(男性)
病原体 クラミジア・トラコマチス
潜伏期間 1~3週間
感染経路 接触感染:フェラ・クンニ・キス
治療方法 抗生剤内服

咽頭クラミジアの症状は、咽頭淋菌のように無症状であるケースも多いです。基本的には喉の痛みや喉の腫れ、咳、発熱など、咽頭淋菌に似た症状が出ます。

治療法は抗生剤の内服で、1週間程度で治療が終了するケースが多いです。抗生剤の種類によっても内服期間が変わるので、主治医の話をきちんと聞きましょう。


③咽頭マイコプラズマ/咽頭ウレアプラズマ

リスク クンニする側(男性)
病原体 マイコプラズマ・ジェニタリウム、マイコプラズマ・ホミニス
ウレアプラズマ・パルバム、ウレアプラズマ・ウレアリチカム
潜伏期間 1~5週間
感染経路 接触感染:クンニ・フェラ・キス・セックス
治療方法 抗生物質内服

別名「マイコプラズマ咽頭炎」「ウレアプラズマ咽頭炎」で、咽頭クラミジアや咽頭淋菌と違い保険適用しての検査・治療ができません。全て自費診療です。

自費診療なのはマイコプラズマ(ウレアプラズマ)が尿道炎などを引き起こすと分かったのが最近のためで、今後保険適用される可能性はあるでしょう。

「咽頭クラミジアや咽頭淋菌との判定が出ないのに喉に違和感がある」方は、咽頭マイコプラズマ・ウレアプラズマ検査をおすすめします。

治療方法は抗生物質の内服になりますが、抗生物質が効きにくいのがこれらの病原体の特徴。きちんと医療機関に通い、適切な抗生物質を指定されたとおりに内服してください。


④口唇ヘルペス

リスク クンニする側(男性)
病原体 単純ヘルペスウイルス1型
潜伏期間 3~7日
感染経路 飛沫感染
接触感染:キス・フェラ・クンニ
間接的接触感染:ドアノブなどから
治療方法 抗ウイルス薬(内服,塗り薬)

口唇ヘルペスは接触感染の他に飛沫感染でも感染し、ストレスによる免疫低下でも発症する病状です。口内で赤みや発疹を発症し、赤みが水ぶくれになります。

赤みや発疹を感じる前に、ピリピリとした軽い痛みを感じるケースも多いです。

治療方法は抗ウイルス薬を内服したり、塗ったりする治療方法が一般的。かさぶたになると回復期なので、間違えてかさぶたを取ってしまわないように注意しましょう。


⑤淋菌

リスク クンニされる側
病原体 淋菌
潜伏期間 2~10日
感染経路 接触感染:セックス・フェラ・クンニ
治療方法 点滴

淋菌は子宮頸管炎を引き起こすきっかけにもなる性病で、不妊症や早産の原因にもなります。主な症状は、「膿っぽいオリモノ」などオリモノの変化です。自分自身で気づきにくいといわれています。

男性の咽頭淋菌と同じ病原体ですが、女性の場合は不妊に繋がる恐れもあるので、早めの検査がおすすめです。

治療方法は男性の咽頭淋菌と同様、抗生物質の点滴になります。なお淋菌が認められた場合、女性も咽頭淋菌になっているケースが多いです。


⑥クラミジア

リスク クンニされる側
病原体 クラミジア・トラコマチス
潜伏期間 1~3週間
感染経路 接触感染:フェラ・クンニ・セックス
治療方法 抗生物質内服

クラミジアはセックスで30~50%の確率で感染する最も代表的な性病で、主に粘膜同士の接触で感染します。女性の7割以上が自覚症状なしといわれており、早期発見が難しい性病です。

基本的な症状として、「オリモノの増量」「不正出血」「性交痛」があげられます。無症状で気づきにくいですが、放置すると卵管炎や腹腔内感染になるため早期治療が必要でしょう。

咽頭クラミジアと同様、抗生物質内服による治療ができます。1~2週間程度の内服で、治療が完了するケースが多いです。


⑦マイコプラズマ/ウレアプラズマ

リスク クンニされる側
病原体 マイコプラズマ・ジェニタリウム
ウレアプラズマ・パルバム、ウレアプラズマ・ウレアリチカム
潜伏期間 1~5週間
感染経路 接触感染:フェラ・クンニ・セックス・キス
治療方法 抗生物質内服

マイコプラズマとウレアプラズマは、接触感染によって感染する性病です。男性の咽頭マイコプラズマと咽頭ウレアプラズマと同様、検査と治療が保険適用外になります。

子宮頸部に炎症ができたり、性器がかゆくなったり、オリモノに異常がでたりするのが、女性の主な症状です。しかし自覚症状がないケースもあるため、定期的に検査をするなど注意が必要でしょう。

治療方法は抗生物質の内服ですが、こちらも抗生物質が効きにくいです。少し長引くかもしれませんが、きちんと治療をしてください。


⑧性器ヘルペス

リスク クンニされる側
病原体 単純ヘルペスウイルス1型・2型
潜伏期間 5~10日
感染経路 接触感染:クンニ・フェラ・セックス・皮膚から感染など
治療方法 抗ヘルペスウイルス薬の内服

性器ヘルペスは性器に水ぶくれやびらんができ、激しい痛みを伴います。最初はちょっとしたかゆみから始まりますが、次第に発熱・頭痛・倦怠感などを発症し、酷くなれば歩行困難や排尿痛も引き起こす怖い性病です。

以前は再発が多く「治らない病気」と言われていましたが、現在は適切な治療を受けるとある程度コントロールができます。しっかりと医療機関を受診しましょう。

治療は、抗ヘルペスウイルス薬の内服が主な方法です。


⑨梅毒

リスク クンニする側・クンニされる側
病原体 梅毒トレポネ−マ
潜伏期間 3~6週間
感染経路 接触感染:クンニ・フェラ・セックス・アナルセックス
治療方法 経口合成ペニシリン剤の投与

梅毒は症状の発症に3ステップあり、第一期梅毒・第二期梅毒・第三期梅毒に分けられます。

第一期では潜伏期間3~6週間程度で、性器などにしこりが発症。そして3ヶ月以上経つと第二期に移行し、発熱や倦怠感、脱毛、粘膜疹、バラ疹などが起こります。

いずれ症状は引きますが放置してしまうと、3~10年後に第三期に移行。骨や筋肉にしこりができるようになるでしょう。そして10年後の第四期では神経症状になり、やがて死に至る病気です。

治療方法としては、国内では経口合成ペニシリン剤の投与がメインになります。第一期だと1ヶ月以内に治るケースが多く、第三期まで進行していても3~4ヶ月で治ります。


⑩HIV

リスク クンニする側・クンニされる側
病原体 ヒト免疫不全ウイルス
潜伏期間 エイズ発症まで6ヶ月~15年
感染経路 接触感染:フェラ・クンニ・セックス・キス
血液感染:傷がある口や性器での上記行為
治療方法 多剤併用療法

HIVは感染から2~4週間が急性期で、一時的に発熱や倦怠感、筋肉の痛みなどインフルエンザに似たような症状を引き起こします。その後半年から15年間潜伏し、エイズを発症する流れです。

治療方法として、抗HIV薬を複数使う多剤併用療法がメインでしょう。ちなみに内服率95%を上回らなければ効果が下がるとの報告があり、飲み忘れに注意する必要があります。

また薬は一生飲み続ける必要があるため、副作用についても知るがおすすめです。主な副作用を以下にまとめました。

・嘔吐
・食欲不振
・動脈硬化
・発疹
・下痢
・腹痛
・骨粗鬆症
・リポジストロフィー
・リポジストロフィー

薬の種類によっても異なるので、きっちりと主治医の話を聞きましょう。


⑪B型肝炎

リスク クンニする側・クンニされる側
病原体 B型肝炎ウイルス
潜伏期間 1ヶ月~半年
感染経路 接触感染:クンニ・フェラ・セックス・キス
血液感染:傷がある口や性器での上記行為
治療方法 急性:自然治癒、慢性:注射薬や内服薬

B型肝炎の症状としてあげられるのが、倦怠感と食欲不振、嘔吐、黄疸の発症などです。また自覚はできませんが、肝臓が腫れるケースも多くなります。性器などに直接的な症状はなく、まるで風邪のような症状を引き起こすのが特徴。

B型急性肝炎であれば自然治癒が主な治療ですが、慢性化していると注射薬や内服薬での治療が必要になります。


性病の疑いがある場合は検査を受ける

クンニ 性病
ご紹介してきた性病の症状を見て、少しでも疑いがあるのなら性病検査を受ける必要があります。

また「妊活をしたい」「複数の人と性交渉をした経験あり」「今までしたことがない」場合は、自覚症状なしでも性病検査をするのがおすすめ。

あなたひとりの問題ではなく、大切なパートナーを傷つけるケースもあるでしょう。

そこで次は、性病検査を受ける手段についてご紹介します。


保健所に連絡し無料で性病検査を受ける

保健所に連絡を入れると、無料で性病検査を受けられます。自分自身の情報を伝える必要はなく、匿名で検査を受けられるのがメリットです。市町村によってシステムは違いますが、場所によっては予約なしで検査ができます。

WEB上で検査の日程やその他注意事項などが記載されたページがある市町村が多いので、まずは一度ネットで、自治体のページを調べてみましょう。

しかし病院や検査キットによる性病検査よりも、診断できる性病の種類が少ないです。基本的には緊急性の高い性病「HIV」と、代表的な「クラミジア」「梅毒」あたりがメインになります。


さまざまな種類の性病検査を受けたいなら病院で受ける

産婦人科・泌尿器科・性病科では、保健所よりも多くの種類の性病検査が受けられます。近くのクリニックを検索すると、今回ご紹介した11種類の性病検査が受けられる病院が見つかるでしょう。

できる性病検査とできない性病検査を調べ、自分が調べたい病気を検査できる医院を探してください。

自費診療になる性病検査のケースでは、費用がかさむ可能性もあります。しかし大半は保険が適用されるため、負担額は少なくてすむケースがほとんど。費用については事前に相談しましょう。

時間がとれるなら、正確かつ安い「病院受診」を選択するのがおすすめです。


病院に足を運ぶ暇がないならオンラインで検査キットを購入する

どうしても病院に足を運ぶ暇がないのなら、オンラインで検査キットを購入しましょう。最近はAmazonなどでも販売されており、検査数が少なければ6,000円程度から購入できます。

検査したい性病の数が多ければ、1万円~2万円程度を見ておくのがおすすめです。

しかしオンラインキットは、自分で性病を検査する必要があります。検査は郵送し行ってもらいますが、必要な採取はすべて自分が行う必要があるため、慣れていない人にはおすすめできません。

その点から、正確性は病院や保健所よりも劣ります。


クンニによる性病を予防するには

できるなら性病にかかる前に、性病をきちんと予防したいですよね。1番の予防はクンニをしないことですが、できればクンニをしたいというのが世の男性女性の願いでしょう。

そこで次は、クンニからの性病を予防する方法をご紹介します。


ラップをしてからクンニをする

クンニをするときは女性器にラップをしてから、舌を伸ばしていきましょう。ラップに傷があったり破けていたりしない限り、理論上はコンドームと同程度の効果を得られるはずです。

女性器と舌にラップが挟まることで、口内から性器へ、性器から口内への感染が防げます。またラップは薄いため、快楽も減りません。ラップのツルツルとした感覚が、むしろ癖になってしまう女性もいるでしょう。

しかし気を抜くと途中でラップがくっついてしまうケースもあるので、クンニ中まず両手は使えません。しっかりとラップの端を押さえておくのがおすすめです。


クンニ前後にリステリンでうがいをする

クンニ前後にリステリンでうがいをすると、口内の淋菌が半分程度の割合で消えるとの研究報告があります。被験者数196人の論文でデータは多いといえませんが、淋菌の予防にはなる可能性は高いです。

男性側はリステリンを購入しておき、クンニ前後でうがいをしましょう。

ちなみに歯磨きは目に見えない傷をつけるため、セックス前にていねいに歯磨きをするのはおすすめできません。うがいのみにとどめておくのが、最適と考えられます。


排尿して尿道に侵入した菌を流す

クンニ後は排尿して、尿道に侵入した菌をなるべく流すようにしましょう。女性は男性よりも尿道が短いため、尿道からの感染には特に気をつけるのがおすすめです。

行為後にピロートークをしたいとは思いますが、性病を予防するために一度トイレに行きましょう。高い効果や確実性は得られませんが、一定の効果は得られます。

ちなみに男性も同様で、フェラをされた後は排尿をすると良いでしょう。


クンニには性病のリスクあり!かかったらすぐに病院で治療しよう

クンニにも性病のリスクがあり、多くの性病を引き起こす可能性があると分かりました。特に女性が引き起こす性病は無症状が多いですが、進行により不妊のリスクが高まるので定期的な検査が大切です。

男性の性病は症状が分かりやすく出やすいため、症状が出た段階で早期受診をしてください。

クンニによる性病の予防は難しいですが、パートナーとできる限りの対策を練っておくのが良し。性病検査後にセックスパートナーを固定するのも、ひとつの手ですね。

今夜は性病の症状で不安な人もいるかもしれませんが、何をしても症状が急に収まることはありません。病院を検索したり、予約を取ったりして、不安を払拭しましょう。

以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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