HIV感染末期に起こる、エイズ脳症とは何か?

HIV感染末期に起こる、エイズ脳症とは何か?

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「エイズ脳症」って聞いたことがありますか?あまり聞いたことのない病気かもしれませんね。ここでは、「HIV感染末期に起こる、エイズ脳症とは何か?」ということで、エイズ脳症についてご紹介していきますので、どんな病気なのか詳しく知ってみましょう。


HIV感染末期に起こる、エイズ脳症って何?


HIV感染末期に起こる、エイズ脳症って何?

エイズ脳症とは、HIV感染末期に発症する、脳の病気のことです。HIVが感染することによって、脳の機能を低下させたり、脳そのものを萎縮させてしまう病気になります。ARTという抗ウイルス療法によってエイズ脳症の治療が可能になり、患者が死に至ることはかなり減少され、エイズ脳症の頻度も減っていますが、だんだんと認知症が悪化してしまうといった問題があります。

エイズ脳症には、血管の周囲を中心に炎症細胞が増殖して広まるHIV脳炎と、髄鞘(脊椎動物の多くのニューロンの軸索の周りにある絶縁性のリン脂質の層のこと)、軸索(神経細胞のもつ突起のこと)の脱落があるHIV白質脳症が主にみられます。


HIV感染末期に起こる、エイズ脳症の原因


HIV感染末期に起こる、エイズ脳症の原因

エイズ脳症の原因には、二つの原因が考えられています。エイズ脳症には、HIV-1というものが神経障害を引き起こす原因として直接関係しています。一つ目は、そのHIV-1感染そのものによる直接的障害です。そして二つ目は、HIV-1感染に対する生体の免疫反応から生じる脳障害物質による間接的障害です。特に、後者の関節的障害の説が、有力であると言われています。


HIV感染末期に起こる、エイズ脳症の症状


エイズ脳症の初期段階では、軽い認知症の症状が出ます。物忘れをしたり、集中力が低下したり、やる気がなくなったり、物事に対する興味がなくなったりします。また、幻覚、妄想、躁うつ状態などの、精神障害も出てきます。

そして、エイズ脳症がさらに進行していくと、初期段階ではみられなかった、震えが出るなどの運動障害が出てきます。また、下肢が動かなくなって歩行が困難になったり不可能になることも。そうなると認知機能障害もあきらかになり、行動異常の症状が出てきます。末期には、高度の認知症になり、植物人間状態になり、だいたい6ヶ月で日和見感染症(健康体では感染しないようなウイルスに感染)を合併して死に至ります。


HIV感染末期に起こる、エイズ脳症の治療法


エイズの有効な治療法がなかった頃は、エイズ脳症は発症から半年くらいで亡くなる患者がほとんどでした。でも、1997年頃から始まった、ARTという抗HIV医療によって、治療が劇的に改善されました。ARTがHIVの増殖を抑えて、体内のウィルス量をコントロールできるようになったので、死亡する患者はほとんどいなくなりました。

ただ、患者が長期に渡って抗HIV治療を受けいても、少しずつウィルスが脳内に侵入していくので、軽い認知機能低下を引き起こすようになります。また、患者によっては、認知機能低下がひどくなっていく人もいます。

エイズ脳症の治療法としては、抗HIVを毎日決められた量を決められた時間に飲み続けることが主な治療法になります。血液中の薬の濃度を一定に保っておくために、抗HIVを飲み続けることは、とても重要になります。


いかがでしたか?物忘れ、集中力の低下、やる気のなさなどに気づいたら、すぐに病院に行って相談してみてくださいね。以上、panpan(パンパン)編集部のお届けでした。

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