HIVからエイズ発症まで。潜伏期間はどれくらい?

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HIVといわれると、なんだか怖い病気の様な気がしてしまい、怖くなってしまうという人が多いのではないでしょうか?しかし、実際にHIVというのは潜伏期間があり、その潜伏期間を過ぎればウイルスはいなくなってしまいます。ではエイズの原因となるHIVウイルスの潜伏期間について見ていきたいと思います。


エイズ発症ってどういう状態?


エイズ発症ってどういう状態?

そもそも、エイズ発症とはHIVウイルスが体内に感染してしまい、免疫力が低下し続けている状態のことを指します。そのためエイズが発症してしまうと、元々あったはずの病原体への抗体が弱くなっていってしまいます。それによって重い病気に罹ってしまう可能性が一気に上がってしまうのです。

これによってわかることは、エイズが発症してもHIVウイルスだけでは気づかない可能性が高いです。そもそも、エイズが発症しないとHIVウイルスの存在を知ることは難しいのです。では、どうすればエイズが発症する前にHIVウイルスを見つけることができるでしょうか?


HIVをエイズ発症前に見つけるには


HIVをエイズ発症前に見つけるには

HIVウイルスの潜伏期間は最新の研究では多くは3年から4年程度だと報告されています。HIVの感染から3,4年でエイズが発症してしまうということです。しかし厄介なことにエイズが発症するまで、HIVウイルスは感染しても自覚症状がなく、普通に生活していては見つけることが出来ません。その為、HIV検査をすることが必要になります。

HIV検査とはいわゆる血液検査の事であり、血液中にHIVウイルスの抗体があるかどうかを確認するための検査です。この検査は感染したと思われる時期から12週間以上経っていないと意味がありませんので、注意しましょう。


HIVウイルスと潜伏期間の関係


HIVウイルスの潜伏期間は現在、3年~4年となっていますが、以前は8年~10年とかなり長かったです。その為、エイズに発症する前に発見する可能性が高く、実際にエイズに発症してしまう患者は現在より少なかったのです。

しかし潜伏期間が短くなり、エイズが発症する前にHIVウイルスを見つけるのが難しくなってしまいました。一体なぜHIVウイルスの潜伏期間が短くなってしまったのでしょう。アメリカの研究によると、HIVウイルスの病原体が変化した可能性があるということです。人間の中にある免疫細胞を攻撃するために病原体が変化し、それに伴い潜伏期間が短くなったと考えられています。


潜伏期間の無い「いきなりエイズ」とは


HIVのウイルスは潜伏してから発症までに自覚症状が無いので、見つけるのが容易ではありません。そのため、何かしら病気になり病院で検査して、見つけるというパターンがほとんどなんです。しかし、それでは病気にかかり検査をしない人はエイズを発症するまで、その存在に気付くことはありません。そして、気付かずにエイズを発症させてしまうのが「いきなりエイズ」と言われています。

実際エイズに発症している日本人の30%は「いきなりエイズ」の患者さんなんです。特に普段からHIVウイルスのチェックをしていない人に多く見られます。


いかがでしたか?HIVとエイズ発症から潜伏期間についてまとめてみました。しかし、こうして見るとやはりHIVは恐ろしいですね。エイズに感染する前であればHIVウイルスは対処する事ができます。きちんと定期的に検査をして、エイズを発症させないように心がけましょう。

以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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