HIV・エイズの即日検査はおすすめできない理由

HIV・エイズの即日検査はおすすめできない理由

115 views

この記事を書いた人
セクシーな人生を。
panpan編集部
メンズ総合情報サイトpanpan[パンパン]のメイン編集デスクです。2015年にコンパ仲間とともに立ち上げ、読者にとって本当に価値のある情報提供を心がけて執筆を続けてきました。他のサイトではちょっと見られない、PanPanならではの使える恋愛ネタやテクニックを発信していきます。応援よろしくお願いいたします。
近年、日本でもHIVの感染者が増えてきています。予防行動をとっていれば、防ぐことができる感染症です。また、早期発見ができれば、うまく付き合っていける病気でもあります。HIV・エイズの検査には、「即日検査」と「通常検査」の2種類があります。しかしこのHIVの即日検査は、通常検査と比べるとオススメできない理由があるんです


即日検査と通常検査の違い


即日検査と通常検査の違い

これは、検査結果の出る時間に違いがあります。「即日検査」は名前の通り、採血後、1時間から2時間で検査結果が分かります。また、「通常検査」は採血後1週間くらい後に結果が分かります。そのため、もう一度検査場所に行く必要があります。現在では、「即日検査」を行う施設も増えてきていますが、実はこの即日検査には意外な落とし穴があったのです。


即日検査で「陰性」なら精密度は一緒


即日検査で「陰性」なら精密度は一緒

もしも検査で「陰性」すなわちHIVに感染していないと出た場合は精密度は即日検査も通常検査も同じです。ウインドーピリオド(HIVに感染してからHIV検査が可能になるまでの期間)を過ぎている場合、HIVには感染していないと言って大丈夫です。偽陰性の確立は0%です。正しい検査結果を得るためには、一般に感染機会から3か月が経過していることが必要だと言われています。


即日検査で「陽性」の場合は?


HIVに限らずどんな抗体検査でも偽陽性はつきものです。スクリーニング検査(ふるい分け検査。体に負担が少なく短い時間で結果がわかる検査)を行うからです。そのため、即日検査と通常検査の「陽性」の精密度には違いがあります。

●即日検査の偽陽性率
1% すなわち、1000人に10人の割合で偽陽性が発生する。

●通常検査の偽陽性率
0.3% すなわち1000人に3人の割合で偽陽性が発生する。
HIV感染症(エイズ)の検査・症状100問100答|即日検査は精度が悪い?


上記の数字より、通常検査の方が偽陽性が出る確率が低いです。即日検査では陽性が出た場合、確認検査を受けて診断を確定することが大切です。即日検査の「陽性反応」は、偽の場合がある。即日検査で「陰性」であれば、HIVへの感染は100パーセント無し、ということになります。


偽陽性がある訳


偽陰性を作らないためである。偽陰性を発生させないために検査の精度を上げ、少しでもHIV感染が疑われる場合は必ず陽性判定するようにした結果、偽陽性が発生するようになっています。HIV検査で一番肝心なのは、HIVに感染していることを見逃さないためです。これ以上感染者を増やす訳にはいかないからです。保健所や病院でも検査前にしっかり偽陽性について説明します。

では即日検査を受け、陽性を受けた場合、本当に陽性の場合は?数字は以下の通りです。

●即日検査の場合=23%

●通常検査の場合=50%
即日検査は精度が悪い?


また、保健所での数字は以下の通りです。

およそ0.3%(1000人に3人くらい)の偽陽性が発生します。
HIV検査Q&A


通常検査の方が検査精度が高いため、陽性判定を受けた場合実際にHIVに感染している可能性も高いです。そのため、即日検査を行い、そのあとに確認検査を行うのです。


いかがでしたでしょうか。もし、いま感染しているのではないかと不安を持っているとするならば検査を受けてみませんか?通常検査で検査を行えば、正しい判定がでる確立も高いので安心できます。少しでも不安ならばぜひ、病院や保健所といった検査機関に行ってみてください。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

関連記事:HIVからエイズを発症する際に起きる初期症状

\ この記事をシェアする /

関連キーワード


TOPに戻る