70％は自覚症状なし！性病「クラミジア」が不妊の原因に

日本では最も感染者が多い性病である「クラミジア」。感染者の70％は自覚症状がないとわれていて、またクラミジアは不妊の原因になることもあります。心あたりのある人、妊活中の人はぜひご覧ください。覚えておいて損はありませんよ。

クラミジアとは？

クラミジアはクラミジア・トラコマチスという細菌によって感染する性感染症です。感染する部位等によって性器クラミジア、咽頭クラミジア等と区別されることがあります。クラミジアは感染力が非常に強く、通常のセックスをはじめ、オーラルセックス、ディープキスでも感染します。

よって、コンドームを着けていても完全には防ぎきれないことが多いのです。さらに感染者の70％は自覚症状がないので、感染に気づかず、別の相手に移してしまうことも多々あります。なお、症状がある場合は、性器から膿やおりものが出る、おしっこのとき痛みがある、腹痛、喉の痛み等がみられます。

クラミジアが原因の不妊：女性編

感染したまま放置すると、女性の場合は、子宮内膜炎や卵管炎、さらに骨盤腹膜炎にまで進行することがあります。子宮内膜や卵管が正常でないことから妊娠しにくくなるのです。特に卵管はその周囲の癒着や卵管閉塞により卵子や精子の経路が塞がれたり狭まったりして自然妊娠が著しく困難になります。

また、もしこのような状況で妊娠したとしても、赤ちゃんも菌に感染してしまい新生児結膜炎などにかかり流産や早産になる可能性もあるのです。

クラミジアが原因の不妊：男性編

男性の場合は感染から尿道が炎症を起こし、放置しておくと精巣上体炎にまで進行します。精巣上体は精巣と精管をつなぐ、精子の経路にあたる部位ですので、もし炎症が治癒したとしても、経路を塞いだ常態となってしまうことがあり、結果として、精液に精子が入らない無精子症となってしまうのです。これが男性の原因による不妊です。

クラミジア検査と治療

クラミジアが気になる人は、女性なら産婦人科、男性なら泌尿器科にご相談ください。女性は血液検査または、膣内から採取した分泌液により検査できます。男性は尿検査で判定します。ともに医師の内診、つまりお医者さんに性器を見せる必要があるので、慣れていない人はある程度の覚悟が必要です。

ほとんどが抗生物質の飲み薬を一定期間服用することで完治します。また、検査だけであれば、自宅で一人でできる検査キットもネットで販売されていますから、病院へ行く時間のない人には便利かもしれません。

クラミジアの予防

検査してセーフだと分かっても、ぜひ今後の予防も意識しましょう。不特定多数の相手とのセックスは控えることが望ましいのですが、もし多くの相手や、怪しい相手とセックスするとしても、味気ないかもしれませんが、ディープキスやクンニはせず、フェラチオもコンドームを着けて行うのが理想です。

特定のパートナーとのセックスにおいても一度は一緒に検査を受け、感染していた場合は完治するまで性的接触を控えるなどセーフティセックス、セーフティ妊活を心がけましょう。


いかがでしたでしょうか？クラミジア等の性病は我慢していれば自然に治るというものではありません。少しでも心配な人は、将来のかわいい赤ちゃんのためにぜひ一度検査を受けてみましょう。

以上、panpan（パンパン）編集部のお届けでした。

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