【人類待望】HIV・エイズを予防できるワクチンが完成間近

【人類待望】HIV・エイズを予防できるワクチンが完成間近

14 views

この記事を書いた人
セクシーな人生を。
panpan編集部
メンズ総合情報サイトpanpan[パンパン]のメイン編集デスクです。2015年にコンパ仲間とともに立ち上げ、読者にとって本当に価値のある情報提供を心がけて執筆を続けてきました。他のサイトではちょっと見られない、PanPanならではの使える恋愛ネタやテクニックを発信していきます。応援よろしくお願いいたします。
長年特効薬が見つからず、罹れば絶望的だと言われ多くの人間の命を奪って来た『HIV』『エイズ』ですが、近年その予防ワクチンが開発され、とうとう人類の反撃が始まろうとしています。今回はその人類の希望でもある、予防ワクチンについて紹介していきます。


そもそも『HIV』とは?


そもそも『HIV』とは?

まずは『HIV』について紹介していきます。HIVの正式名称は、『ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus)』と言います。このHIVは、私達の体内に存在する体外から侵入するあらゆる病原体を撃退してくれる免疫細胞に感染し、その結果免疫細胞を利用して増殖し、免疫力を低下させてしまいます。

HIVには二種類の型が存在し、それぞれ、HIV1型とHIV2型で区別されています。現在世界で最も問題視され、対策が講じられているのがHIV1型の方です。感染方法としては、主に性行為感染や母子感染、輸血などが挙げられています。血液感染の場合は、輸血に加えて小さな傷口からウイルスを保有している人の血が触れてしまう事で感染する確率があります。

性行為の場合、男性がHIVのウイルスを保有している場合は、性行為の際に膣の中へと挿入した際に女性の膣に存在する小さな傷から、精液に混じったHIVウイルスが相手へと感染してしまいます。また、血液感染の場合は、小さな傷口からウイルスを保有している人の血が触れてしまう事で感染する確率があります。

逆に女性がウイルスを保有している場合は、膣から分泌される分泌液の中にウイルスが含まれており、それが男性の亀頭の小さな傷から侵入して感染してしまいます。因みに、男性同士の行為の場合は、腸管の粘膜が単層である事で傷付きやすく、女性との膣での性交渉よりも感染率がぐっと高くなります。『自分の、身を護る為にゴムは必ず装着する事!』というのには、そういった感染を防ぐ為の予防策でもあったのですね。


では、『エイズ』とは?


では、『エイズ』とは?

次に『エイズ』ですが、エイズの正式名称は『後天性免疫不全症候(Acquired Immuno-Deficiency Syndrome)』と呼ばれます。エイズは、HIVウイルスに感染した後にTリンパ球やマクロファージの中にどんどんと増殖し、その結果免疫力が低下し、エイズと診断される為の厚生労働省が定めた代表的な23疾患に照らしあわされ、その疾患を発症した時点でエイズと判断されます。

エイズが発症した際に罹ると言われている病気には、サルモネラ菌血症、悪性腫瘍(所謂がん)、HIV脳症としての痴呆等が挙げられています。そして、エイズもHIVも現時点では有効な治療法は無く、感染をコンドームなどで未然に防いだ上で、もしもHIVウイルスに感染してしまった場合は、根本的な治療は不可能で、せめてエイズの発症を遅らせる方法しか存在しない絶望的な状況でした。


希望の星である予防ワクチンとは?


人類の希望と言っても過言では無い対HIVと対エイズのワクチンは、既に世界中で何種類か開発されています。

その中の一つとして、プロトタイプ薬の『eCD4-Ig』という種類のHIVワクチンがあります。このワクチンは、HIVウイルスが体内に侵入してきた際に、マクロファージ細胞に結合を試みる働きに着目し、先にマクロファージの結合部分に自分が結合します。そしてHIVウイルスへと結合した後にマクロファージ細胞に結合したとHIVウイルスに勘違いさせ、一度しか侵入する事の出来ないHIVウイルスの特性を活かして自分の中へと誘導し、マクロファージ細胞への侵入を阻止する所謂『壁』の役割を果たしてくれます。

『KP-1461』は、HIVウイルスを自滅の方向へと導く新薬として登場しました。この新薬は、HIVウイルスの突然変異を起こした際に自滅をしてしまうというHIVウイルスの特性を逆手に取り、HIVウイルスに対して突然変異を促し、自滅させる様に誘発する新薬となっています。

『Immunity』のエイズワクチンは上記二つとは対照的に、元々300人に一人の割合でHIVを生まれ持っているにも関わらず、発症する事無く成長していく人の存在に着目し、そのメカニズムを組み込んだワクチンとなっています。元々からHIVウイルスを持っているのに、発症する事も無く元気に過ごしている人々の事を、『コントローラ』と呼び、彼らの体内のHIVウイルスをどのようにして抑えているのかを検証した結果、休眠させて活動させていない事が明らかとなりました。

この休眠状態をこちらが意図して引き起こす事が出来れば、罹ってしまったHIVの発症を防げるのです。そこで、『コントローラ』の体内に持つ免疫細胞の遺伝子を検証し、HIVウイルスを休眠させる遺伝子を作り出し、臨床実験に移りました。

【参考文献】
無料で配布される予定のエイズワクチン「Immunity」がいよいよ臨床試験に突入
【医学】エイズが完治する日が見えてきた!?HIVワクチン開発に光明


日本でも開発は進んでいます


海外だけではなく、日本国内でも勿論開発は進んでいます。東京大学医科学研究所と茨城県つくば市にあるディナベックという企業が開発した『センダイウイルス』は、HIVウイルスのたんぱく質を構成する物質を患者の胎内に運んで、体内を実際にHIVに感染した状況を作り出させます。

そのウイルスを攻撃しようと免疫細胞が作用して抗体が作り出され、結果本物のHIVウイルスが体内に侵入して来た際に、抗体が出来ているのでHIVウイルスを攻撃し破壊し、感染を未然に防ぐ事が可能となるのです。


『HIVワクチン』『エイズワクチン』の違いとは?


上記を読んでもう気付かれた方も多いでしょう。HIVワクチンとエイズワクチンの違いは、既にHIVウイルスに感染しているか、していないかで用途が分かれるのです。HIVウイルスに既に感染している人の場合、HIVの予防ワクチンを打っても何の効果も得られません。ですが、逆にエイズワクチンを打てば、体内からHIVウイルスを破壊しエイズを予防する事が出来ます。

今までは、HIVに罹らない為のワクチンの開発はされておらず、HIVウイルスに感染した後に、少しでもエイズの発症を遅らせて延命を試みる治療のみでした。ですが、今回開発されたワクチンがあれば、まず大元のHIVウイルスの感染を予防する事が可能となり、更にはHIVに感染した後にもエイズになる前にHIVウイルスを破壊し、エイズを未然に防ぐ事が出来るのです。なので、仮にHIVに感染してしまっていても、助かる道が開かれたのです。


現在もまだ治験や実験が繰り返され、画期的な予防薬として発表されるのはもう少し先でしょうが、これからはいつ来るか分からないHIVやエイズの恐怖に震えなくても良くなる日がきっと来ます。人類は必ずこの難病に打ち勝つ日を迎えるので、絶望する事無く前向きに予防ワクチンの開発に希望を持ちましょう。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

関連記事:南新宿検査相談室に学ぶ、もしもエイズ陽性診断がでたら?

\ この記事をシェアする /

関連キーワード


TOPに戻る