どうしてもピルの服用時間がずれてしまう場合の対処法

この忙しい世の中、「毎日決まった時間に服用」しなければならないピルは、その達成を困難にしています。それにより適正な効果を得られず、ピルの服用が失敗となることも・・・よって今回、どうしてもピルの服用時間がずれてしまう方へ、その対処法についてお伝えしますので、今の不安を払拭しておきましょう。

ピルの服用が12時間以内ずれる場合

特に問題はありません。ピルは最後に服用してから36時間までは効果が十分に得られますので、この場合はそれに該当しており「間に合った」と思って良いでしょう。この場合、思い出したと同時に服用し、次回は普通に服用するだけでOKです。

この際、「服用してから24時間後にまた服用」という考え方ではなく、飲み忘れの日の「本来服用すべきであった時間」から24時間後に服用するように注意してください。

ピルの服用が12時間以上ずれる場合

すなわち、最後にピルを服用してから36時間～48時間経過していることになりますので、ピルの効果が36時間までであることから、この場合は妊娠の可能性が現れます。サイトや書籍によっては「24時間までは大丈夫」と記載するケースもありますが、12時間と捉える方が「早い分には」という観点で確実です。

この場合は直ちにピルを服用し、次回は従来定めていた時間・・・要するに、その日に2度服用するようにしてください。ずれが48時間に近ければ近いほど立て続けに服用することになります。なお、次の周期までは別の避妊方法を併用したほうが無難です。

ピルの服用が24時間以上ずれる場合

最後にピルを服用してから48時間経過していますので、ピルの効果は失われています。よって、ピルの服用を中止するか立て続けに2錠服用し、その次の日からは従来どおりに服用するようにしてください。

もっとも、ピルの効果そのものが期待できない状況ですので、次の周期までは妊娠の可能性が大きく上がっています。「必ず」他の避妊方法と併用するようにしてください。なお、いっそのこと今回の周期におけるピルの服用を中止し、次回から再度始めるのも選択に入れても良いでしょう。

海外出張などの場合は要注意

ここまで時間のずれへの対応を記述しましたが、では「海外ではどうすればいいの？」「時差はどうするの？」と疑問に思われる方も居ると思います。ここではそれについてご説明します。ピルが毎日同じ時間に服用するものであることはご理解いただけたと思いますが、時差がある海外ではそのように服用するのは極めて困難なのです。

その場合、できれば時差を無視して服用してください。ただし、時間によっては出先で夜中に服用する羽目になることも多々ですので、事前に出先の時刻を把握して「日本でも出先でも」負担の掛からない時間に服用できるよう調整しておくことが必要になります。

もっとも、あくまで自分を基準にして日本で飲んでいた時間に合わせて服用するほうが、帰国しても混乱せずに済みます。なお、スマホや時計を日本時間のままにしておくとピル服用の管理がしやすくなります。


社会に進出される女性であれば、決まった時間にピルを服用するだけでもかなり難易度が高いと思われます。しかしそこまで堅く考える必要はなく、ある程度柔軟に対応しても十分な避妊効果が得られるでしょう。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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