オナニーで体調が悪くなる？因果関係や原因をチェックして早めに対処しよう

「オナニーするとなぜか翌日に身体がダルくなる」
「オナニー後に頭痛や吐き気を覚えて日常生活に支障が出る」

このようにオナニー後に不調を感じている男性、実は多いのではないでしょうか。

快楽を求めてのオナニーで体調が崩れるのは、本末転倒。できるなら原因を特定して、気持ち良いまま終わりたいですよね。

そんなわけで今回は、オナニーで体調が悪くなる原因とその対処法を徹底解説したいと思います。

記事後半ではオナニーで疲れにくい方法もお伝えしているので、健康的にオナニーをお楽しみください。

そもそもオナニーで悪くなる体調とは？

疲労感や頭痛など、オナニー後に体調が悪くなるケースは、実は珍しくありません。かくいう筆者も経験者の1人で、頭がぼんやりしたり、時に腹痛を覚えたりもしました。

しかし一口に体調不良といっても、一時的な症状から長期間続く症状まで、様々なタイプがあります。オナニー後に現れる症状のほとんどは前者で、時間が経ちさえすれば、たいてい何の後遺症もなく治ります。

この記事ではそんな、オナニーによって引き起こされる名もなき体調不良について解説していきます。

なおもしオナニーと関係なく長時間続く症状が出ているのであれば、その症状を元に具体的な病気を探すか、病院を受診してください。ただの体調不良だと思ったら深刻な病気や疾患だった、というケースも十分にあり得ます。

オナニーでの体調悪化！別に原因も探ってみるのがおすすめ

実はオナニーでの体調不良は、医学的に認められていません。

「POIS(オーガズム後疾患)」と呼ばれる、射精直後にインフルエンザのような症状を引き起こす病気があるものの、確認されている事例はわずか50件ほど。

つまりあなたがこの奇病の患者でない限り、オナニーと体調不良にはほとんど因果関係が見当たらないのです。

しかし別の原因から生じている体調不良をオナニーと結び付けている可能性は、十分にあり得ます。良くも悪くもオナニーは身体を駆使する行為なので、激しい動きによって何らかの症状が表に出てきてしまったのかもしれません。体調悪化の原因をオナニーと決めつけず、広い視野を持って症状を確認するのが大切です。

なお一説によると、射精1回に使うエネルギーは100mを全力ダッシュした時と同じと言われています。オナニーそれ自体も非常に体力を使う行為なので、単純にオナニーによる疲労が体調に影響している可能性もゼロではありません。

体調が悪いと感じた時にチェックしたい原因と対処法

続いてはオナニー後の体調不良の原因と対処法を、症状別に解説していきましょう。


心当たりがある症状も、いくつかあるのではないでしょうか。いつどんな影響が身体に及ぶか分からないので、覚えのある項目だけでなく、ぜひ全ての症状に目を通してください。

なおここで述べる原因は、あくまで可能性であって、確定事項ではありません。少しでも不安に思うのなら、病院できちんと検査してもらいましょう。

身体がダルい

考えられる原因	・疲労 ・睡眠不足 ・ストレス ・食生活の乱れ
有効な対処法	・睡眠時間をきちんと確保する ・栄養をきちんと摂取する
病気や疾患の可能性	・貧血 ・糖尿病 ・うつ病

身体のダルさは、オナニー後の体調不良としてもっともポピュラーな症状です。射精によって分泌されるプロラクチンが脱力感や眠気を誘発する、いわゆる「賢者タイム」が主な原因と考えられています。

しかし賢者タイムは比較的短い時間で終わります。そのため長期間の身体のダルさは、上の表にもある通り、食生活の乱れや睡眠不足などが原因かもしれません。

有効な対処法は、睡眠時間の確保や栄養補給など、実にシンプル。またオナニーのし過ぎで睡眠時間を削っている方は、回数や時間を減らすと改善する可能性があります。

貧血や糖尿病などにおいても、身体のダルさが症状として表れることがあります。あまりに身体が重い場合は、病気や疾患の可能性も疑った方が良いでしょう。

頭痛・頭がぼんやりする

考えられる原因	・ストレス ・姿勢 ・睡眠不足
有効な対処法	・睡眠時間をきちんと確保する ・姿勢の矯正 ・鎮痛薬の服用
病気や疾患の可能性	・うつ病 ・くも膜下出血 ・髄膜炎

頭が痛かったりぼんやりするなども、オナニー後によく見られる症状です。

考えられる主な原因は、ストレス・姿勢・睡眠不足の3つ。頭痛の多くは他に原因となる病気がない「一次性頭痛」のため、ささいなきっかけでも起こりやすいとされています。

しかし姿勢に関していえば、もしかすると少しだけオナニーに関連しているかもしれません。変な姿勢でオナニーしていると筋肉の凝ってしまい、頭痛を引き起こす可能性があるのです。

睡眠時間の確保や姿勢の矯正などを心がけましょう。頭痛がひどい場合は、鎮痛薬の服用もおすすめです。

ただしくも膜下出血など、重大な病気の表れである可能性もあります。痛みが強くなったり、めまいや吐き気などが併発するようであれば、必ず病院を受診しましょう。

吐き気

考えられる原因	・ストレス ・暴飲や暴食 ・薬の副作用 ・生活習慣の乱れ
有効な対処法	・食生活の改善 ・睡眠時間の確保 ・ストレス発散
病気や疾患の可能性	・胃腸炎 ・逆流性食道炎 ・肝炎

オナニー後に吐き気を覚える方も、少なからずいるようです。全力疾走した後などに吐き気を覚えるものかなと考えそうですが、原因はおそらく違います。

吐き気を引き起こす原因で考えられるのは、上の4つ。飲みすぎ食べすぎの状態でオナニーして吐きそうになった方、実は多いのではないでしょうか。薬の副作用がたまたま強く出てしまった、という可能性も考えられますね。

吐き気自体はシンプルな症状なので、根本となる生活習慣を改善しましょう。また吐き気をもよおした時は、安静にするのが基本です。

しかし胃や腸の炎症や運動機能の低下などが原因で、吐き気が起こっている可能性も考えられます。発熱や下痢、嘔吐などの症状も見られた場合は病院に足を運びましょう。

筋肉痛

考えられる原因	・筋肉の酷使 ・栄養不足
有効な対処法	・適度な運動 ・食生活の改善
病気や疾患の可能性	・線維筋痛症 ・血管炎 ・リウマチ性多発筋痛症

「オナニーした後になぜか筋肉が痛くなる」なんて男性、実は多いのでは？

これはある意味、オナニーが原因と言えるでしょう。つまり筋肉を使いすぎたのです。よく見られるのが、手首の筋肉痛。ひどい場合になると腱鞘炎にもなります。他にも無理な姿勢でのオナニーで、様々な部位を傷めてしまうケースがあります。

筋肉痛になるのは、主に運動不足だからです。適度に運動して筋肉をつけ、血流を促進させましょう。また栄養不足が原因でもあるので、食生活の改善も有効な対処法です。

とはいえきっかけがオナニーなだけで、筋肉痛以上の病気が隠れているかもしれません。しばらくしても痛みが引かない場合は、医師に相談してみましょう。

肌荒れ・ニキビ

考えられる原因	・皮脂分泌 ・生活習慣の乱れ ・紫外線 ・花粉
有効な対処法	・洗顔 ・生活習慣の改善 ・紫外線や花粉への対策
病気や疾患の可能性	・アトピー性皮膚炎 ・じんましん ・ヘルペス

オナニーすると肌荒れやニキビができるというのは、よく言われている説ですよね。原因はオナニーによる皮脂分泌と言われていますが、原因はそれだけではありません。

例えば睡眠不足などの生活習慣の乱れや、紫外線・花粉などが悪影響を及ぼしている可能性は、十分にあります。どれも目に見えにくいのでなかなか原因として認識しづらいのです。

こまめな洗顔や生活習慣の改善など、地道に対処を行えば肌荒れやニキビは防げます。またオナニーで皮脂が分泌されるのは事実なので、回数を控えるとさらに有効です。

肌荒れといっても症状は様々なので、明らかに普通でないと判断した場合は、病院へ行きましょう。特にヘルペスはペニスに移る可能性もあるので、絶対に触らないように。

腹痛

考えられる原因	・ストレス ・食生活の乱れ ・冷え
有効な対処法	・生活習慣の改善 ・お腹を暖める
病気や疾患の可能性	・慢性前立腺炎 ・尿路結石症 ・胃腸炎

オナニー後、あるいは最中に腹痛を起こす方も少なくありません。トイレに駆け込んだら下痢してた、なんてケースも確認されています。

原因はおそらくストレスや食生活の乱れでしょう。運動代わりのオナニーが胃腸を刺激し、腹痛を起こしているのだと考えられます。またエアコンをガンガンに点けた部屋でオナニーした結果、お腹が冷えてしまったという可能性もあります。

いずれにせよオナニーと腹痛に直接的な関係はありません。食生活を含めた生活習慣の改善や、お腹を冷やさないようにするなどの対策を取りましょう。

しかし腹部の異常は、時に重大な疾患の前兆ともなります。「これまでの腹痛と違う」「お腹が痛すぎて動けない」などと感じたら、すぐに医師にかかりましょう。

動悸・息切れ

考えられる原因	・ストレス ・血圧の上昇 ・過度な興奮
有効な対処法	・ストレスをこまめに発散する ・深呼吸
病気や疾患の可能性	・自律神経失調症 ・不整脈 ・心臓弁膜症

オナニー後に心臓がバクバク動いている。激しい運動の後に動悸や息切れがするのは当たり前ですが、原因がオナニーであるとは限りません。

ストレスや血圧の上昇、過度な興奮などが原因として考えられます。高血圧の方がオナニーを行うと、興奮と相まって血圧がさらに上がる可能性もあり、人によってはその場から動けなくなるケースもあるようです。

動悸や息切れを感じたら、まずは深呼吸をしましょう。呼吸を整え落ち着けば、そのうち症状が治まります。またストレスが原因の場合は、ストレスを溜め込まないようこまめに発散するのが得策です。

ただし動悸や息切れは、オナニー後の体調不良の中でも非常にリスクの高い症状です。場合によっては心臓に異常があり、心臓弁膜症などの病気が発症している可能性もあります。

動悸は他の様々な重大疾患のサインでもあるので、急に心臓がバクバク脈打ち始めたら、病院を受診するのをおすすめします。

発熱

考えられる原因	・ウイルスや細菌への感染 ・エアコンの過度な使用
有効な対処法	・衣服を着て暖かくする ・手洗いうがいを行う ・解熱剤を服用する
病気や疾患の可能性	・胃腸炎 ・急性前立腺炎 ・咽頭炎

発熱と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、風邪ですよね。原因はウイルスや細菌への感染が大半で、オナニーとの因果関係はほぼないと思われます。

しかし筆者の実体験として、エアコンで冷え切った室内でのオナニーが原因で風邪を引いたケースがありました。また不衛生な手でペニスに触った結果、病気に感染、となる可能性もゼロではありません。

オナニーはくれぐれも暖かい格好で、かつ手洗いうがいをしてから行いましょう。普段の生活だと、マスクを着けるのも有効な対処法です。

発熱はもっともポピュラーな症状の1つですが、胃腸炎や咽頭炎など、様々な病気のいち症状でもあります。あまり軽く考えず、熱が出た時点で近くの病院を受診しましょう。

オナニーで疲れをためないための工夫や対策おすすめ5選

続いてはオナニーによる疲労を軽減する工夫・対策を5つご紹介します。


オナニーによる体調不良の原因の多くは疲労です。射精時に分泌される快楽成分のおかげで自覚しにくいですが、身体には結構な負担がかかっています。

つまり疲労さえ溜めない工夫をすれば体調不良は改善可能というわけ。より良いオナニーをするためにも、疲れ知らずの身体になりましょう。

①オナニーの回数や時間を減らす

オナニーによる疲労を避けたいなら、シンプルに回数や時間を減らしましょう。

1日に複数回オナニーを行えば、疲れるのは当たり前です。持久走後の100mダッシュを何本も行っているようなものですからね。それだけ運動して体調に影響が出ない方が、むしろどうかしています。また回数が少なくても時間が長ければ、当然、疲労感は増します。

オナニーの理想回数は、週に1回と言われています。記憶力の向上や病気の予防など、様々なメリットをもたらす男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が、1週間でピークに達するからです。

オナニーで体調が悪くなっている方は、この機会にオナニーの頻度を減らしてみましょう。疲労解消はもちろん、他にも色々な恩恵が得られるはずです。

②良質な睡眠をとる

疲れを溜め込まないためには、やはり良質な睡眠を取るのが一番です。オナニーで失った体力を、しっかりと回復できます。

では良質な睡眠を取るにはどうすれば良いのか？

筆者は寝る前のオナニーをおすすめします。

実はオナニーにはセロトニンによるリラックス効果や、エンドルフィンによるストレス解消効果などがあり、より良い睡眠を促進してくれるのです。

尿意の防止効果もあり、まさにメリットだらけ。程良い疲労感で寝つきも良くなるので、寝る前のオナニーをぜひ1度お試しあれ。

③栄養バランスの良い食事を心がける

疲れに対処するなら、食事も重要です。どれだけオナニーの回数を減らし、しっかりと睡眠を取っても、体内に必要な栄養が蓄えられてなければ意味がありません。

疲労の回復に有効な栄養素と主な食物は、以下の通りです。

・ビタミンB1：豚肉・大豆・ほうれん草など
・ビタミンB2：レバー・牛乳・アスパラガスなど
・カルシウム：チーズ・ヨーグルト・ししゃもなど
・亜鉛：牛肉・卵・アーモンドなど

もし食事の時間が上手く取れないのであれば、サプリメントを取り入れるのもおすすめ。手軽に栄養を摂取できる上に、ドラッグストアなどでも普通に購入できます。

④適度に運動して体力をつける

オナニーで疲れてしまうのは、体力がないからかもしれません。適度な運動はテストステロンの分泌を促し、疲れにくい身体を作り上げてくれます。

運動といっても、いきなりハードなランニングなどは行わなくてもオッケーです。まずはウォーキングなどの軽い運動から始めてみましょう。仕事終わりに1駅分歩くなどの運動でも十分です。

時間は大体30分くらいが目安。10分×3と分割してもオッケーですが、継続して行うことが重要です。

なお筋トレもまた、テストステロンの分泌を促進してくれます。余裕のある方は、合わせて行ってみましょう。

⑤血流を促進させる

血流を促進させるのも、疲れを溜め込まないために重要な要素です。血液循環を良くすると、疲労の原因である老廃物や乳酸などが排出されやすくなります。

血の流れを良くする方法は、主に以下の通りです。

・運動
・ストレッチ
・入浴
・こまめな水分補給

どれも簡単にできますね。特に入浴はリラックス効果が高く、代謝改善も期待できます。同時にストレッチやマッサージを行えば、さらに血流を促進できます。

また運動はテストステロンの分泌と血行促進が同時に行えて、まさに一石二鳥。健康にも良いので、ぜひ普段の生活習慣に取り入れましょう。

オナニー後の体調不良には別の原因があるかも！おかしいと思ったらすぐに病院へ

オナニー後に体調不良を覚える方は、少なくありません。しかしオナニーと体調悪化の因果関係は医学的に証明されておらず、その体調異常には、他の原因が隠れている可能性があります。

ただしオナニーのし過ぎによる疲労が原因という可能性も、ゼロではありません。むしろ疲労による症状を、体調不良と勘違いしている人の方が多いと考えられます。

しかし一方でちょっとした症状が重大な病気や疾患の兆候であるケースも、多々見られます。

オナニー後に異変を感じ、少しでも不安を覚えたら、病院へ行きましょう。何もなかったらそれで安心ですし、何か異常が見つかったら、早期治療につなげられます。

それでは健康的なオナニーをお楽しみください。

以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。

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