日本におけるHIV感染者数について

日本におけるHIV感染者数について

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世界の3大感染症の1つであり、世界的にも感染予防の対策が講じられているHIVですが、日本においては近年新規感染者数の増加が問題となっています。免疫不全を起こす危険なウィルスでもあるHIVの日本での現状と問題を紹介していきます。


日本でのHIV感染者数


日本でのHIV感染者数

2014 年に報告された HIV 感染者数は 1,091 件、AIDS患者数は 455 件であり、両者を合わせた新規報告件数は 1,546件であった。
2014 年に累積報告件数(凝固因子製剤による感染例を除く)は 2.4 万件に達し、2014 年末の時
点では HIV 感染者 16,903 件、AIDS 患者 7,658 件で計 24,561 件となった。
引用:平成 26(2014)年エイズ発生動向 – 概 要 –


HIV感染者数は年々増加を続けており、2007年以降では毎年1000人以上の新規HIV感染者が報告されていて、現在では感染者累計16,903件に及んでいます。日本で報告された2014年の新規感染者のうち、日本国籍の男性が959件と大半を占めています。


世界でのHIV感染者数


世界でのHIV感染者数

2014 年には、3690 万人[ 3430-4140 万人]が、HIV とともに生きている。
- 2000 年以降、約 3890 万人が HIV に感染し 2530 万人がエイズに関連する原因
により死亡した。
引用:HOW AIDS CHANGED EVERYTHING MDG 6:15 YEARS, 15 LESSONS OF HOPE FROM THE AIDS RESPONSE


世界においての新規HIV感染者数は、2000年の310万人に比べれば減少していますが、現在も年間約200万人が新たにHIVに感染しています。地域別にみると圧倒的に多いのがサハラ砂漠以南のアフリカ地域で、現在のHIV感染者総数は2580万人と約7割を占めています。

そして次に多いのがアジア太平洋地域です。日本から近いアジア地域でもHIVは増え続けているんです。


感染者が増える原因


インフルエンザなどのウィルスと違い、HIVは感染経路が非常に限られていて、主に「母子感染」「性的接触」「静注薬物使用」とされています。発展途上国では十分な医療が受けられない現状から母子感染も多く、子供の感染者が減らない現状となってしまっていますが、全世界的に見てHIV感染の原因は性的接触、要するにセックスが第1位とされています。

HIVは血液に勿論含まれていますが、男性の精液や女性の膣内分泌液にも含まれています。特にHIV感染男性の精液には多くのHIVが含まれているため、コンドームをつけないセックスによって粘膜から感染してしまいます。

セックスの中でもさらに感染原因として比率が多いのが男性同士の肛門性交です。肛門性交の場合はペニスの挿入によって肛門内が傷つくリスクが高く、傷口から直接HIVが侵入するので粘膜を通しての感染よりもはるかにリスクが高まると言われています。

そして同性間、異性間問わず性交渉でHIV感染が起こり、感染者が増える原因は何といっても自分がHIVキャリアだと認識していない人が1人、もしくは複数人と性交渉を持ってしまうからです。HIVに感染してもAIDSの症状が発症するまで数年から10年程度の無症候性期があり、気付かずにセックスをして感染を拡大させてしまっている人が多くいるのが現状です。


若者の間で増え続けている理由


 東京都は、2014年に都内の保健所や医療機関で新たに確認されたエイズ患者とエイズウイルス(HIV)感染者の合計が前年より43人多い512人だったと発表した。20代のHIV感染者は148人で過去最多だった。感染者は20代が最多で148人(36%)、30代が135人(33%)で20~30代で7割近くを占めた。未成年も3人いた。そのほかは40代98人、50代20人、60代以上11人。
引用:朝日新聞DIGITAL HIV感染者、20代過去最多に 昨年、東京で148人


日本では今から約30年前に起こった薬害エイズ事件以降、AIDSやHIVが一般的に認知されるようになったにも関わらず、先進国で唯一新規感染者数が増えているという不名誉な事態に陥ってしまっています。紹介した記事にもあるように、中でも若い世代の感染者が多く問題視されています。

20代から40代というと性交渉を行うことが多い年代なので、この年代で感染が広がるのはひとえに性交渉における感染症予防の意識の低さにあると言えるでしょう。日本は性問題(セックス)をタブー視する傾向が強く、特に学校での性教育の未発達がことあるごとに取り立たされています。

若い(10代)カップルの妊娠だけでなく、性病・感染症の危険性を伝え自分の身を守るのは自分であるという意識を植え付ける性教育の整備が急務だと感じますね。また、近年テレビを見ても「おねぇ芸能人」が多く出演し、世間一般に同性愛者というものが認知され始めているという現実も、同性間での危険な性交でHIV感染拡大を助長していると言えるでしょう。


いかがでしょう?世界的にも感染予防が課題となっているHIVですが、先進国で唯一日本だけが新規感染者数が増えているという現実から、私たち一人一人がHIV感染のリスクと向き合って適切な予防と早期発見による感染拡大を考えていかなければいけないですね。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

関連記事:風俗が温床に。日本のHIV・エイズ感染の実態

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