女性用避妊具「避妊フィルム」の知識(効果、使用法、避妊率など)

妊娠を望まないカップルがセックスをする場合、何らかの方法で避妊をすることは不可欠です。日本ではコンドームを使うことが一般的ですが、コンドームの質感やニオイが苦手という男性や女性は多いのではないでしょうか。今回は、世界で愛用されている女性用避妊具「避妊フィルム」について詳しくご紹介します！

女性用避妊具「避妊フィルム」の効果

女性用避妊具「避妊フィルム」とは、セックスの際に用いることで避妊効果を発揮する避妊具の一つです。見た目は薄透明のオブラートのようなフィルムで、これを膣内に入れることで溶け出し、避妊効果を発動します。

膣の中で溶け出した避妊フィルムには精子の殺傷機能があり、、子宮口の周りで射精された精液の精子の受精機能を奪うのです。ちなみに、この精子を殺傷する避妊フィルムの成分は、人体には影響はないことが証明されています。

女性用避妊具「避妊フィルム」の使用法

まずセックスをする避妊フィルムを小さく折りたたみます。あまり小さくすると分厚くなり、溶けにくくなるので、４つ折りくらいでOKです。それを利き手の人差し指で、素早く膣の奥に押し込みます。すると、水分に触れることで溶け出し、粘りのあるセリー状へと変わります。避妊フィルムを入れて１５分ほどすれば効果は発動しますので、挿入の少なくとも１５分前には装着することをオススメします。

また、セックスの後は、避妊フィルムはお風呂のときなどに自然に体液と一緒に流れ出ますので、後処理の必要がありません。その手軽さも人気の秘訣です。

女性用避妊具「避妊フィルム」の避妊率

避妊フィルムの避妊率は正しく使えば約100％の避妊効果があると言われており、コンドームと変わらないくらい、もしくはそれ以上の効果があります。

コンドームのように異物感がないことから、海外ではよく愛用されています。しかし、装着の仕方にコツがあり、慣れないうちは気付かないうちに失敗していることもあるため、ピルや避妊リングなど別の避妊方法と併せて使うと確実です。

女性用避妊具「避妊フィルム」を使う注意点①：避妊フィルムの挿入は乾いた指で行う

避妊フィルムは膣内に入ると水分を吸収し、すぐ避妊効果が出るのが魅力の一つですが、挿入する際に指が少しでも濡れていると、指にひっついてしまい、膣の奥深くに残らず一緒に出てくる可能性があります。

また、一緒に出てこないにしても、膣の入り口付近まで出てきて、そこで溶け、避妊効果を発揮しないことも考えられます。避妊フィルムを挿入する際には完全に乾いた指で、素早く挿入し、指を引き抜くようにしましょう。

女性用避妊具「避妊フィルム」を使う注意点②：副作用

避妊フィルムは海外では特に広く使われていますが、ほとんど副作用の報告は無いようです。たまに膣に炎症を起こすことがあるようですが、その際はただちに病院へ行き、治療を受けましょう。また、炎症を起こした場合は今後は別の避妊方法を用いたほうがいいでしょう。

女性用避妊具「避妊フィルム」を使う注意点③：オーラルセックスはNG

これは使用した感想としてお伝えしたい注意点なのですが、避妊フィルムを膣に入れると、女性器がたっぷり濡れた際、出て来る愛液に苦味が出ます。毒性はないので体調などに影響はありませんが、我慢してクンニを続けることは不可能なくらいの苦味です（避妊フィルムのブランドにも依ります）。

避妊フィルムを用いた際は、女性へのオーラルセックスを諦めるか、フィルムを挿入する前に済ますようにしましょう。

女性用避妊具「避妊フィルム」を使う注意点④：効果は２～３時間ほど

避妊フィルムを装着すれば、その日のセックスは朝まで避妊効果が続くかというと、そうではありません。避妊フィルムの効果は約2～3時間と言われています。

１度セックスをし、少し寝たあとにもう一度セックスする場合には、もしかすると効果が切れている場合もありますので、再度避妊フィルムを装着するようにしましょう。

またその際には１回目の避妊フィルムが溶けたものと精液が膣内に残っていますので、装着に手間取ることもあります。１回目が終わればシャワーで流し、２回目のセックスの直前に再度装着すると安心です。

女性用避妊具「避妊フィルム」を使う注意点⑤：コンドームとの併用はNG

避妊フィルムはコンドームのように精液をセックス後に取り出す事ができず、効果に不安を持つ人もいるかもしれません。そのため、避妊フィルムと他の避妊方法を併用することがオススメです。

しかし、避妊フィルムを装着した上でコンドームを使うと、膣の中が溶けたフィルムで粘着があるため、ピストン運動をした際にコンドームが外れてしまう可能性があります。膣内で外れた場合には、取り出すのに手間がかかりますので、併用する避妊方法は別のものを用いるようにしましょう。

女性用避妊具「避妊フィルム」を使った感想

実際に避妊フィルム「マイルーラ」を使ってみました。彼女がコンドームの質感、ニオイをいつも嫌がっていたので、「これならどうか」と試しに買ってみたのです。彼女がセックス前にトイレへ行き、装着したのですが「指を抜くときには、ちょっとベトつきかけてた」と言っていました。

その後、いつも通り前戯をしてから挿入しました。コンドームを着ける妙な間もなく、スムーズに前戯から挿入へ移行できました。すると、大したことではないのですが、いつもよりも女性器の中がベトついていて、少し動かしにくいような気もしました（困難なほどではありません）。避妊フィルムは膣の中で粘性ゼリー状になるらしいので、そのせいだと思います。女性をもっとしっかり濡らせば、もっとスムーズに動けたのかもしれません。

その後、中出しをし、妊娠することはありませんでした。彼女と合体したまま射精が出来るので、満足感が得られましたし、彼女も嬉しそうでした。コンドームよりは少し価格が高いですが、また使うと思います。

いかがでしたでしょうか。日本では避妊方法としてコンドームが一般的なため、目で見えない避妊方法である避妊フィルムは不安な気持ちを持つかもしれません。しかし、その効果はしっかりしており、一度使ったカップルはリピーターになっているようです。別の避妊方法と併せて使えば、さらに安心感がますでしょう。是非一度、トライしてみてくださいね。以上、panpan（パンパン）編集部からのお届けでした。


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