カンジダにオロナインはNG!異変を感じたならゼッタイ病院で受診しよう

カンジダにオロナインはNG!異変を感じたならゼッタイ病院で受診しよう

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性の遊牧民
えりゅ
魔女裁判とリョナがオカズになる、精神的S肉体的Mな変態娘。現在は乳首イキの成功率を上げるため自己開発しつつ、イククルでAF開発&二穴責めしてくれるご主人様を捜索中。目下の悩みは足ピンオナニーがなかなかやめられないこと。
カンジダにオロナインは絶対NGです!長期化・悪化するだけでなく、最悪の場合不妊や膀胱炎など重篤化・合併症を引き起こしかねません。カンジダは常在菌バランスが崩れ、カビの一種である真菌が悪さを働いたときに起こる病気です。オロナインでこの常在菌バランスは取り戻せません。

今回はカンジダにオロナインを使ってはいけない理由を、詳しく解説していきます。併せてカンジダになる原因や治療の流れも確認しておきましょう。最後にはカンジダと間違えやすい病気一覧もありますので、ぜひ参考にしてみてください。


カンジダにオロナインを塗るのはNG!無害な菌まで殺してしまい悪化する可能性も

最初に断言したように、オロナインでカンジダは治りません。まずは公式サイトで、オロナインがどんな薬なのか見てみましょう。

オロナインH軟膏は、殺菌効果に優れたクロルヘキシジングルコン酸塩配合の
皮膚疾患・外傷治療薬です。殺菌成分配合の軟膏が患部を覆ってケアします。
引用:大塚製薬


殺菌成分は含まれているものの、皮膚疾患・外傷治療用の塗り薬です。常在菌バランスが崩れたために起こるカンジダに効くなんて、どこにも書かれていません。にもかかわらず、SNSでは「オロナインでカンジダが治った!」とする声が溢れています。


そうですね。オロナインは皮膚疾患には効果絶大なので、カンジダのもっとも大きな自覚症状である”痒み”には効くでしょう。でも常在菌バランスが整ったわけではないため、ただ単に症状が落ち着いただけの話。完治したわけではありません。


ここで再度、公式サイトからオロナインの効能を引用します。

効果・効能
ニキビ/吹出物/はたけ/やけど(軽いもの)/ひび/しもやけ/あかぎれキズ/水虫(じゅくじゅくしていないもの)/たむし/いんきん/しらくも
引用:大塚製薬


ここにあるように同じ真菌でも、種類が違う”白癬菌(いんきんたむし)”にはオロナインは効きます。”いんきんたむし”の症状は強い痒みのみになるため、間違いやすい病気です。もし完治したと感じるのであれば、恐らくカンジダではなく、白癬菌が原因の”いんきんたむし”だったのでしょう。

「オロナインでカンジダが治った」と考えている人の多くが、「痒みが治まった」もしくは「違う病気と勘違いしていた」ため、そう信じてしまっています。繰り返しになりますが、オロナインでカンジダは治りません。むしろ悪化する可能性すらあるのです。次項ではそんな、オロナインでカンジダが悪化した人たちの声を聞いてみましょう。


オロナインでカンジダが悪化した人たちの声

「オロナインでカンジダは治らない」、この事実に気付いた人達の声です。


はい、その通りです。オロナインには高い殺菌効果があるため、体内にあるべき常在菌まで殺してしまいます。しかしカビの一種である真菌に効果はないため、体内は真菌の天下。より活動が活発になり、症状が悪化してしまうでしょう。


「菌を増殖させる」、これは先述したようにその通りです。「水虫薬しか効かない」というのも半分正解ですね。カンジダの原因になる真菌は、”カンジダ属カンジダ・アルビカンス”と呼ばれるカビです。これは水虫の原因になる真菌と同じ種類なので、オロナインよりは水虫薬の方が効くでしょう。ただ陰部に塗っていい薬ではないので、決しておすすめはしません


何が起こったのかはわかりませんが、オロナインを勧めてきた人物に相当お怒りの様子。そもそもオロナインの主成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩は、非常に効果が強く、医学的に粘膜への使用はNGとされているものです。

膀胱・腟・口腔などの粘膜や創傷部位に使用してショックが発現したとの報告が十数症例報告され、第24次薬効再評価(昭和60年7月30日公示:薬発第755号)において、結膜嚢以外の粘膜(膀胱・腟・口腔など)への適用や創傷、熱傷への適用の一部(広範囲、高濃度)が禁忌となった。
引用:ヨシダ製薬


もちろん病院に行っても、カンジダに対して「オロナイン塗っとけばいいよ」なんて絶対に言われません。噂に騙されないでください。カンジダが悪化するだけでなく、重篤な副反応が出かねないのです。


女性なら婦人科、男性なら泌尿器科を受診して治しましょう

カンジダは陰部に起こる症状だけに、病院に行くにも気が引けるでしょう。恥ずかしいとすら思うはずです。その気持ちはよく理解できますが、上記のように「カンジダだからオロナインを塗る」なんて行為は絶対NG。専門家に見てもらうべく、以下の科を受診しましょう。

【女性の場合】
・婦人科
・産婦人科
・性病科

【男性の場合】
・性感染症内科
・泌尿器科
・性病科


カンジダになる原因

「オロナインで治る」と同じくらい勘違いされていますが、カンジダは性病ではありません。カンジダは常在菌バランスが崩れ、それにより真菌が活発になってしまったがために起こる病気です。そのため他人との接触感染だけが主な原因とはなりません。

例えば男性の場合だと、包茎なだけでカンジダにかかる方もおられます。(蒸れやすく雑菌が繁殖してしまうためです。)他にも男女共通だと、以下のような原因が挙げられるでしょう。


男女に共通する6つの原因

(1)性交渉
(2)糖尿病
(3)ステロイド剤の利用
(4)抗生物質の使用
(5)免疫力の低下(ストレス、病気、寝不足など)
(6)陰部の過剰洗浄

特に女性の場合、入浴時に膣内まで石鹸で洗浄すると、常在菌バランスが崩れカンジダを発症しやすくなります。

また個人的な話になりますが、筆者の場合は歯医者で処方される抗生物質を飲むと、100%でカンジダになります。抗生物質が効きすぎるのでしょう。オロナイン同様、殺してはいけない菌まで殺すためだと考えられます。


女性のみ当てはまる2つの原因

(1)締め付けが強い下着の着用
(2)ホルモンバランスの変化

(1)はサイズの合わない下着や、ガードルなどがそうです。男性の包茎と同じく、蒸れて雑菌が繁殖しやすいだけでなく、大陰唇が擦れ細かな裂傷を呼び、そこから菌が侵入する可能性もあります。

しかし女性の場合もっとも考えられるのが、(2)のホルモンバランスの乱れです。生理前や妊娠中などは、どうしても常在菌バランスが崩れがち。免疫力や抵抗力も低下する時期だけに、何もしていなくても発症・再発を繰り返す場合もあります。


カンジダを治療する流れ

カンジダを完全に治療できるのは、オロナインではなく病院で行う治療です。そのおおまかな流れを確認しておきましょう。

1.病院を受診しカンジダと診断される

2.医師の指導の元治療を開始する

3.軟膏や膣剤などのイミダゾール系真菌剤を使用される
(エンペシド・フロリード・バリナスチン、オキナゾール・クロトリマゾールなど)

4.女性の場合は毎日通い膣洗浄を行う

5.およそ1週間後に再検査

6.検査結果と痒み・オリモノなどの症状に問題がなければ完治診断

カンジダは一般的に、診断後1週間ほどで完治する病気です。


カンジダと間違えやすいの病気

SNSでの声を取り上げた際に出た”いんきんたむし”同様、カンジダだと間違えやすい病気は多々あります。カンジダの主な症状はオリモノの変化・痒み・排尿痛になりますが、これに当てはまるからといって自己判断するのは時期尚早。中には似た症状であっても、もっと重い病気の可能性もあるのです。

最後にそんなカンジダと間違えやすい病気を11個ご紹介します。いずれも決して軽視して良い病気ではありませんので、異変を感じたのであればすぐに婦人科や泌尿器科を受診しましょう。


①性器ヘルペス/男女共通

【主な症状】
・性器の痛みや痒み
・排尿痛
・水疱
・潰瘍
・頭痛(初回感染時)
・発熱(初回感染時)

カンジダとは痒みや排尿痛を伴う点が似ています。しかしそれ以上にブツブツと水疱が出たり強い痛みを伴うため、見ればすぐにわかるでしょう。

【対処法】
抗ヘルペスウイルス薬を使った薬物治療が中心になりますが、現代医療では完治できません。そのため抵抗力の低下などにより再発を繰り返す場合がほとんどです。

〇関連記事:性器ヘルペスとは?原因・症状・対処法をまとめてみた


②クラミジア/男女共通

【主な症状】
・オリモノ量の増加
・軽い痒み
・排尿痛
・軽度の性交痛

日本でもっとも多い性病が、このクラミジアです。症状のほとんどがカンジダと共通しているため、非常に間違えやすいでしょう。また発症しても無自覚な場合が多いため、相手に感染させやすいのがやっかいな点です。

【対処法】
抗生物質の投与が行われます。(使用されるのはマクロライド系・テトラサイクリン系・ニューキノロン系など。)カンジダ同様1週間程度で完治できるでしょう。

〇関連記事:クラミジア治療中はゴム付きセックスもNG!|感染症のリスクと対策


③性器淋菌感染症/男女共通

【主な症状】
・オリモノの変化(黄緑色になる)
・不正出血
・多量の膿
・痒み
・排尿痛

症状は似ていますが、カンジダはオリモノがカッテージチーズのようにモロモロとなるのに対し、淋病は色に変化が表れます。また男性の場合は膿の有無が大きな違いとなるでしょう。こちらも無自覚者が多く、保菌していた場合1回の性交渉で感染率30%を越える感染力の高い病気です。

【対処法】
抗生剤を点滴で投与します。合併症がない場合は、その1回で完治できるでしょう。ただし淋病発症者の4割がクラミジアも併発していると言われているので、合併症が確認できれば1週間ほどの投薬治療が併用されます。

〇関連記事:性感染症「淋病」に感染する原因と対処法を徹底調査


④トリコモナス感染症/男女共通

【主な症状】
・オリモノの変化(量の増加・悪臭・泡状・黄緑色になるなど)
・排尿痛
・頻尿
・性器の痛みや痒み
・膿(男性のみ)

こちらもカンジダと非常に似ていますが、女性の場合はオリモノの変化が顕著です。排卵期だから透明状になる・生理後だから量が減るなど生理周期以外での変化があれば、トリコモナスを疑いましょう。

【対処法】
投薬治療が行われます。使用されるのはニトロイミダゾール系の原虫薬で、カンジダとは違い10日間と長期になるでしょう。ただし薬剤に耐性を持ったトリコモナスもあるため、その場合はより専門的な治療が個人に合わせて行われます。


⑤接触性皮膚炎/男女共通

【主な症状】
・痒み
・赤味がかって腫れる
・湿疹
・水疱

接触性皮膚炎と聞くと難しいのですが、要するに「かぶれ」です。「うるしに触ったらかぶれた」と同じで、皮膚に何らかの外部刺激があり、それに対しアレルギー反応が起こる病気になります。性病ではなく完全なる皮膚疾患です。

【対処法】
まずは原因を探り、取り除く必要があります。(下着の素材・使用しているボディソープなど。)それを排除しても反応が治まらないようであれば、炎症を抑えるステロイド外用薬などが処方されるでしょう。


⑥皮膚そう痒(よう)症/男女共通

【主な症状】
・痒み

こちらも皮膚そう痒症と小難しい名前がついていますが、乾燥による肌の痒みのことです。冬場などで肌が乾燥すると、頬・すね・肩などに痒みを感じる方もいるでしょう。それが皮膚そう痒症です。ただし乾燥以外が原因の場合もあります。(腎不全・糖尿病・甲状腺機能異常など。)あまりにも痒みが長期間続くようであれば受診を検討しましょう。

【対処法】
市販の保湿液を塗るだけで対処はできます。特にお風呂上りに塗ると効果的です。それでも痒みが治まらないようであれば、内服薬(抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬)や外用薬(尿素含有軟膏など)が処方されます。


⑦ビダール苔癬(たいせん)/男女共通

【主な症状】
・痒み
・乾燥
・色素沈着
・赤み

慢性的な刺激によって皮膚の痒みが出る病気です。例えば肥満の方が「太ももが擦れて痒い」と言うのも、このビダール苔癬になります。アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などにかかり、搔き続けた結果このビダール苔癬になる場合もあります。慢性的な刺激があるかどうか、色素沈着で黒ずんできていないかなどで判断できるでしょう。

【対処法】
痒い箇所に対してステロイド軟膏が使用されます。症状が重い場合はステロイド注射をされることもあるでしょう。ステロイドの使用に戸惑うのであれば、抗ヒスタミン薬などの痒み止めを内服薬として処方してもらうことも可能です。


⑧外陰部(乳房外)パジェット病/男女共通

【主な症状】
・赤み
・痒み
・湿りを帯びた病変
・かさぶた

皮膚がんの一種です。主に汗腺付近の細胞が癌化することで発症します。「湿りを帯びた病変」とは、イメージするなら「転んで擦りむいた傷のかさぶたが剥がれたばかりのような状態」です。そのため痒みが出る点は同じですが、見た目の症状がまったく異なります。

【対処法】
摘出手術が必要になります。病変している部分から2・3㎝ほど大きく切除されるため、欠損箇所は大きくなるでしょう。そのため植皮や皮弁などの、再建手術がセットになる場合がほとんどです。


⑨細菌性腟症/女性のみ

【主な症状】
・オリモノのニオイが変化

体内にいる乳酸菌のバランスが崩れ、雑菌の侵入を許してしまったときに起こる病気です。トリコモナスは見た目に変化が起きましたが、細菌性膣症はニオイに変化が表れます。ヨーグルトっぽい・酸っぱい・魚が腐ったような悪臭など、いずれにせよ下着の上からでもわかるほどに変化します。痒みや赤みなどは一切ありません。

【対処法】
オリモノを生検に出し、雑菌の有無を調べられます。雑菌が確認できれば細菌性腟症と診断されるでしょう。治療には内服薬の抗生剤を使用しますが、乳酸菌には影響が出ないタイプのものが処方されます。膣剤も存在はしますが、粘膜への刺激が強いためあまり使用されません。


⑩子宮頸管炎/女性のみ

【主な症状】
・オリモノの増加
・オリモノの色が変化(膿のような黄ばんだ色)
・オリモノのニオイの変化(チーズや腐った魚のような悪臭)
・不正出血
・生理痛に似た下腹部痛

子宮口近くの子宮頸管で病原菌に感染し、炎症を起こす病気です。病原菌には淋病・大腸菌・ブドウ球菌などが挙げられます。またクラミジアが重篤化した場合にもなります。オリモノの変化だけで見抜くのは困難ですが(他の病気と似ているため)、月経時外にも関わらず下腹部痛があるのなら子宮頸管炎を疑いましょう。

【対処法】
まずは病原菌の特定から始まります。病原菌がわかったのであれば、それに特化した抗生物質が処方されるでしょう。また子宮頸管炎中はヒト・パピローマウィルス(HPV)に感染しやすくなります。HPVは子宮頸がんの原因菌でもあるので、放置は絶対NGです。


⑪骨盤内感染症/女性のみ

【主な症状】
・下腹部痛
・発熱
・不正出血
・生理中や生理後にオリモノ量が増加
・性交痛

骨盤内感染症はPID(pelvic inflammatory disease)と略される病気です。子宮や子宮頸管にいた病原菌が子宮内膜や卵巣にまで達し、周辺組織に炎症を起こした状態を言います。痒みなどはないので間違えにくいのですが、カンジダやクラミジアが重篤化すると発症するため紹介させて頂きました。

【対処法】
病原菌を特定するため、エコーやオリモノの生検、痛みが強いようならCTやMRIを使って検査されます。病原菌によって治療法は異なりますが、最悪の場合入院が必要になることも。不妊などの後遺症も引き起こしやすい、早期治療を要する病気です。


カンジダはオロナインじゃ治療不可能!異変を感じたなら病院で受診しよう

痒みが治まった・違う病気と間違っていた等、勘違いした人によって広まってしまった「カンジダはオロナインで治る」説。これはまったくのデタラメだとおわかりいただけたでしょう。

・カンジダ⇒常在菌バランスの崩れにより発症する病気
・オロナイン⇒殺菌効果がある皮膚疾患・外傷用治療薬

ただでさえ常在菌バランスが崩れているところに、常在菌すら殺してしまうオロナインを使って治るはずがありません。カンジダは病院を受診し、適切な治療を受ければ1週間ほどで治る病気です。間違った自己判断などせず、異変を感じたのならすぐさま病院を受診しましょう。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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