エイズ初期〜末期で見られる症状

エイズ初期〜末期で見られる症状

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昔から不治の病として人々に恐れられ、現在でも有効な特効薬は発見されていない『エイズ(後天性免疫不全症候群)』ですが、実際に罹ってしまった場合どのような末路を辿っていくかご存知ですか?今回は、そんな恐ろしいエイズの初期から末期までの症状を紹介していきます。


エイズとはどんな病気?


まずはエイズについて知識を深める所から始めましょう。エイズとは、正式には『後天性免疫不全症候群』と呼ばれています。『HIV(ヒト免疫不全ウイルス)』に感染した後、潜伏期間を経て発症し、Tリンパ球やマクロファージなどの普段であれば自分の身体を感染症から守ってくれる細胞の中で増殖していき、免疫力を低下させ感染症に罹りやすくなった状態である事、そしてエイズと診断される為の代表的な23の疾患に罹った時点でエイズであると診断されます。

エイズの大元であるHIVの感染源は、性行為、血液感染、母子感染と言われています。まだHIVがしっかりと研究されていなかった時代は、様々な憶測やいい加減な情報で唾液感染なども言われていましたがそれはありません。

性行為で傷付いた粘膜に相手の精液が入り込む事で感染を引き起こします。血液感染も同様で、傷付いた傷口にHIVキャリアの方の血液が入り込む事によって、感染が引き起こされます。HIVの一番の自衛は避妊行為だと言われています。避妊行為を必ず行い、感染を未然に防ぎましょう。

◯参考記事
エイズとは?誤解しがちなAIDSについての正しい知識


エイズ発症初期で見られる症状その①:発熱


ではまず、感染しエイズを発症した初期には具体的にどのような症状が見られるのか見ていきましょう。一番分かりやすい症状として挙げられるのが発熱です。発熱に関しては39度以上の高熱を出し、同時に左右の咽頭の腫れが引き起こされる場合もあるそうです。このHIV感染が原因の発熱の場合は、必ず両方の咽頭が腫れるという特徴を持っています。

なので、発熱して喉の痛みを感じて診察を受けた後もなかなか治癒しなかった場合は、すぐにHIV感染を疑って専門の検査を受けるようにすると良いでしょう。

◯参考記事
HIVからエイズを発症する際に起きる初期症状


エイズ発症初期で見られる症状その②:紅斑


一時期、某掲示板でエイズの女性の写真とコメントを綴ったブログが話題となり、世間に大きな衝撃を与えました。その中に、背中一面に紅斑の広がる写真が掲載されました。エイズの初期には、手、足の裏、背中、胸、腕、顔に紅斑が浮かび上がるのです。また、この紅斑は普通の発疹と違い、頭皮に現れた場合は大量のフケを伴う事が確認されています。

この紅斑は痒みを伴う場合が殆どで、掻いた事で細かな皮膚や皮が剥がれるという特徴も持っています。なので、ただの発疹だと油断せず、皮や皮膚の剥がれ方をよく観察してHIV感染を疑う事も大切です。


エイズ感染者の初期の期間はどれくらい?


エイズの潜伏期間は従来10年程と言われていましたが、近年はHIVに感染後のエイズ発症の期間が更に短くなり、自分が感染したと知らずに何の治療も受けていない人の中には、2・3年以内に発症した症例も報告されています。

よく言われるのが、HIV感染後に引き起こされる体調不良は風邪やインフルエンザの症状に酷似しているという事です。しかも、もっと悪い事に自覚症状は長くても2週間程で収まってしまいますので、風邪だと勘違いしてそのまま放置し、更に症状を進行させてしまうケースも少なくはありません。

◯参考記事
HIVの潜伏期間は?エイズ発症までの年数


エイズ感染者中期で見られる症状


次に、エイズを発症してから中期に差し掛かった際に引き起こされる身体の異変について紹介していきます。中期は初期と打って変わって、今度は自覚症状がほぼなくなってしまいます。この事を『無症候期』と呼びます。

初期で引き起こされたような発熱、紅斑などが二週間程度で引き、その後は目立った自覚症状はなくなってしまいます。しかし、エイズが活動を休んでいる訳でも、治った訳でもなく、体内ではどんどんと症状は進行していっているのです。

この中期は期間が人によってまちまちであり、早い人は1年でエイズを発症してしまいますが、遅い人は10年を超える場合もあるそうです。この中期こそがエイズ発症を防ぐ最後のチャンスなので、絶対に見逃してはいけません。血液検査をすれば、すぐにHIV感染が結果として現れます。そして初期の様に表面に症状が出る事はなくても、体内では現にHIVウイルスは増殖し、本来ならば自分の身体を外敵から守ってくれる免疫細胞達を破壊して免疫力を徐々に下げているのです。


エイズ感染者の末期とは?


では、一番恐ろしいエイズ末期について紹介していきます。エイズの末期は皆同じという訳ではありません。エイズは、簡単に言うと免疫力を低下させて、健常であれば罹らない・罹りにくい病に罹ってしまう状態の事を指します。なので、エイズを発症したからと言って、初期症状のように発熱を引き起こしたり、紅斑が浮き上がったりするという訳ではないのです。

つまり、エイズ末期=エイズ発症となります。エイズを発症したらどのような病気に罹ってしまうのでしょうか、厚生労働省が発表している『エイズ発症の基準となる23の合併症』という物があり、それと照らし合わせながら紹介していきます。

例えば女性にとって一番恐ろしい癌である、『浸潤性子宮頸癌』は、健常であれば感染しないヒトパピローマウイルスという弱いウイルスが、HIV感染した事で低下してしまった免疫細胞をかいくぐり感染してしまう癌です。

他にも、血液癌の一種である『カポジ肉腫』、肺炎や脳炎などの原因ともなる『サイトメガロウイルス感染症』、運動麻痺や失語を引き起こす『進行性多巣性白質脳症』など多様です。この全ての症状は、健常な時は感染する確率は極めて低く、エイズを発症した事で免疫細胞が低下して感染したとされる疾患です。

エイズは発症すれば止める事は現時点ではかなり難しい症状の一つです。とにかく早期に発見し、ワクチンを打って発症を遅らせる事が命を繋ぎ止める重要な方法です。『風邪かもしれないから。』『性病なんて格好悪いから。』『自分がHIVキャリアかもしれないと思うと怖かったから。』と発覚した人達は口にしますが、いずれも早期に病院に行かなかった事を悔いている人ばかりです。どうか発症して惨劇にならないように、まずは避妊をしっかりして自衛を行ってくださいね。以上、panpan(パンパン)編集部からのお届けでした。

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